【事業経営者の皆さまへ、コロナ対策について】

2020-04-22

【事業経営者の皆さまへ、コロナ対策について】

コロナウイルスの関連で事業経営者の皆様へ私が気になることを投稿させていただきます。一部は再掲内容ですが重要ですので改めて投稿させて頂きます
 
(弁護士が語るような話ではないかと思う人もおられるとは思いますが金融機関で24年勤務し企業金融を見てきた経験から少しはお役に立てるのではないかと思い投稿させて頂きました。)

コロナウイルスは日本、イタリアなどまだまだ拡大の状況で収束するには今しばらく時間を要するように思います。2~3年程度断続的に続くというような意見もあるようです。

 ちなみにスペイン風邪が流行した1918年(大正7年)から1920年(大正9年)は3回に渡り感染拡大がありました。収束するまでに3年間を要したということでしょう。もちろん当時と今では医療水準が大きくことなりますので同じようにはならないとは思いますがスペイン風邪がそれほどに長期間にわたり猛威をふるったことは知っておいて良いと思います。
「当時の内務省の記録によると全流行期間の総感染者数は2380万人、死者数38万9000人、死亡率1.63%とされている」(4月16日日経新聞、忘れられたパンデミック、より引用)
(なお当時の日本内地の総人口約5600万人程度を考えるとすごい感染者数です)

  長期戦を覚悟しておいたほうが良いように思います。
夏になって気温があがると改善されるとかいう意見を言っている人がおられましたが根拠は無いように思います。

 そして今後もまだまだ経済への影響が拡大かしていくことが懸念されます。事業経営に目に見えて影響があるものはすでに取り組んでおられるかもしれませんが、これから影響が出てくるものもあります。さらに全く予期しないところで甚大な影響をうけることもあり得ると思います。

 そこで対応として2つ挙げさせていただきます。

①支払資金の確保
 事業が立ち行かなくなるのは、行き着くところキャッシュ不足です。キャッシュがなくなったときに事業の継続はできなくなります。
 それに備えて、預金など手元流動性を手厚くしておくことが重要です。今なら金融機関から極めて低利で借入がしやすい状況にあります。金利負担は小さいあるいは実質ゼロ(利子補給がある)です。
 ただ返済しなくてはなりませんので、資金の使い道がなければあくまでなにかあった時のための資金として留保しておいたほうが良いでしょう。

 借入に抵抗がある方もおられると思いますが金利負担が小さいので保険だと思って思い切って長期間で借入をすることを強くお薦めします。長期間借入にすれば返済負担も軽いです。

②そして
予めできる限りのリスクを棚卸することが重要だと思います。

 売上、利益の大幅減少、回復の見込み、従業員の感染、人手の確保の困難、従業員の自宅待機の給料問題、従業員の生活の不安定、商品、サービスの供給遅延、供給困難などによる契約不履行、損害賠償問題、株主総会の開催におけるウイルス感染対策、株主総会運営、などなど思いつくだけでもかなりのことがあります。

 事前にしっかりと棚卸整理をして対応についてもシミュレーションしておくことで混乱を回避することができます。

 いわゆるBCP(重大な問題が発生したときに事業継続するための計画)も簡単なものでも良いので作成してみる、あるいは見直ししてみることも重要に思います。

 是非会社幹部の皆様とのリスク共有を強くおすすめします。

 弁護士、税理士、コンサルタントとして気になることを投稿させて頂きました。ご参考になれば幸いです。

Copyright(c) 2014 坂口俊幸法律事務所 All Rights Reserved.
法律事務所(弁護士)専門ホームページ制作