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4月 20th, 2013

不倫の慰謝料と破産免責

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夫が不倫をした場合、妻はその相手の女性に対して不法行為による損害賠償請求(慰謝料)をすることができます。

では妻がその女性に慰謝料の損害賠償請求をしたところ支払うことができず、その女性が破産をした場合、その損害賠償請求はどうなるのでしょうか。

個人が破産をした場合、通常、破産と併せて免責許可決定がなされます。これにより通常破産者が負っていた債務は免責となります。

ただ、すべての債務が免責されるわけではありません。税金や「破産者が悪意で加えた不法行為に基づく損害賠償請求権」は免責の対象外です(破産法253条1項)。

そうすると、慰謝料請求は不法行為に基づく損害賠償ですので破産免責されないということになりそうです。

しかしながら、破産法の規定を詳しくみると「破産者が悪意で加えた不法行為に基づく損害賠償請求権」と規定されています。

この「悪意」というのは「単なる故意を超えて積極的な意欲」を意味するとするのが通説です(大コンメンタール破産法1087頁)。

であれば不倫がこの「単なる故意を超えて積極的な意欲」によりなされたかどうか問題となります。

事案にもよりますが、相当に悪質なものでなければ免責される可能性があるといえます。

したがって不倫の慰謝料損害賠償請求は相手が破産すると免責されて賠償金を取れなくなる場合もあるということです。

詳しくは弁護士に相談してください。

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